アメリカの精神疾患の診断基準であるDSM-Ⅳ-TR(2000年)の下記の基準が一応の診断基準です。
しかし、下記のうち、特にAの基準は、これを厳格に適用するとクレプトマニア(窃盗癖)に該当する人がほとんどいなくなってしまいます。したがって、必ずしもこれにとらわれずに、診断する専門医の判断でクレプトマニア(窃盗癖)であると診断されています。

  • A 個人的に用いるのでもなく、またはその金銭的価値のためでもなく、物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される。
  • B 窃盗におよぶ直前の緊張の高まり。
  • C 窃盗を犯すときの快感、満足、または解放感。
  • D 盗みは怒りまたは報復を表現するためのものでもなく、妄想または幻覚に反応したものでもない
  • E 盗みは、行為障害、躁病エピソード、または反社会性人格障害ではうまく説明されない。