当事務所の林大悟弁護士が平成25年9月13日,名古屋検察庁豊橋支部において, 執行猶予中の窃盗再犯事案に関して,不起訴処分を獲得致しましたのでご報告致します。

 事案の概要:昨年5月末に万引きで執行猶予3年の判決を受けていた30代の女性がスーパーで万引きをした事案。ご本人は摂食障害を抱えていた。

 相談を受けたのは勾留満期日(検察官による終局処分日)の2日前。相談を受けた日の夜に新幹線で豊橋駅に向かい,母親と十数分面談し,弁護人選任届を手渡し,翌日提出してもらう。前任の国選弁護人の先生から詳細な情報提供を受け,翌日に弁護人の意見書を検察庁にファクス。併せて,再犯防止のための治療環境を整え,専門病院への受診のために近くのホテルも予約し,その旨を追加で検察官に報告。
 検察官は,「主治医の意見も聴いた上,弁護人の意見を否定し去ることができません」という理由で不起訴処分とした。

 これまでの経験上,受任から事件解決まで最速の事案であった。

 ご本人は,家族とともに専門病院を受診し,入院予約をすることができた。ご本人の回復を期待しています。